ニホンミツバチがやってきた!
~ニホンミツバチのお引越し大作戦~
ニホンミツバチ引っ越し完了しました。
地球温暖化や農薬の影響により世界中でミツバチが減少する中、この大都会東京の片隅わが社の樹齢51歳の桜の木になんとニホンミツバチが巣をつくりました!
小さい体ながら日本の自然に適応する能力が高いニホンミツバチ。
脚に団子状の花粉をつけて一生懸命に巣へと運ぶ姿は健気でいつまででも観察できるほど可愛いのです。
それでもここは街中で、すぐ横には小学生の通学路……
そこで玉川大学大学院 脳科学研究科動物遺伝子解析室の佐々木哲彦教授にご協力頂き、
6月初旬に引越し計画が立てられました。
巣門に人工巣箱を連結し、必ず人工巣箱の門から出入りする仕組みを構築し、女王バチと働蜂、雄蜂が完全に人工巣箱に移動したところで玉川大学へ引っ越すという計画です。
まずはミツバチが迷わないよう人工巣門に出入りできるようミツバチだけが認識できる目印をつけて頂きました。
それから週に一度ミツバチの出入口の様子をはじめ、ミツバチが快適に安全に暮らせているかどうか、産み付けられた卵が女王バチのものかどうかなど、ミツバチに負荷をかけないように丁寧に観察していただきました。
また、酷暑のためか、箱の中のミツバチが一斉に羽を震わせる音がしたり、外に出て夕涼みをしているような様子なども見受けられました。
乗務員の方が水を入れたバケツを近くにそっと置いてくださったり、暑さ対策の打ち水も。感謝、感謝。
女王バチが働蜂と共に人工巣箱へ移動し巣を気に入ってくれることを祈ること2か月。
ついにその日がきました。
あたりも寝静まった夜10時、そっと巣箱を閉め、自然あふれる新居の玉川大学へお引越し。
それから3日後、女王バチが元気にしているとのメールをいただきました。
ニホンミツバチの引越しは大成功に終わりました。
なかなかお目にかかれないニホンミツバチの巣作り、そして引越し。
普段は経験できないような貴重な体験でした。
玉川大学の佐々木教授をはじめ大学関係者のみなさま、
そして暖かく見守ってくれた乗務員のみなさま、ご協力ありがとうございました。