塾講師からタクシードライバーへ転身し、8年間ほどドライバーとして働いてきました。タクシー会社としては当社が3社目となります。最初は通勤の都合で当社を選びましたが、以前の会社と比べて乗務時間や休暇に関する融通が利きやすく、昼過ぎに帰ってジムで体を鍛えたり、まとまった休みをもらって旅行に行ったりと、プライベートを大切にしながら柔軟に働きたいと考えていた私にとっては最高の環境でした。

当社への転職を機に充実したドライバー人生を送っていた私ですが、約半年前、歩いて通勤している際に交通事故に遭ってしまいました。幸いにも大きな怪我はなく、「すぐにドライバーの仕事に復帰できるかな」と考えていたのですが、思ったよりも後遺症が酷く、しばらくはドライバーとして働くことが難しい状態であることがわかりました。

ドライバーとして車に乗れないのでは話になりません。このままでは職を失ってしまうかもしれないと思い悩んでいたとき、社長が「しばらく経理でもやってみない？」と声を掛けてくれたのです。それからは事務員の1人として経理の仕事に携わっており、簿記の資格も取得しました。また、経理以外の領域でも幅広く会社に貢献できる仕事をしたいと考え、運行管理者資格も取得し新人研修の対応もしています。

思わぬ形でのキャリアチェンジとなりましたが、本来なら職を失ってもおかしくない状況だった私を助けてくれた社長や会社の皆さんには、感謝してもしきれません。そんな感じで社員1人ひとりを大切にしてくれる温かい会社なので、ドライバーや事務員同士の仲も良好です。入社から2年半が経ちますが、当社ではみんなが笑顔で、和気あいあいと働いています。タクシー会社ではちょっと珍しいことかもしれませんね。